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ダイキンの空気清浄機 光クリエールMC707の購入と使用レポート

空気清浄機購入まで

花粉症なので、ずっと昔から空気清浄機が欲しいとは思っていました。

ただ、花粉症の季節が過ぎると、「まあ、また次の機会でいいか」、ということの繰り返しで、かれこれ10年近く経過したのではないでしょうか。

空気清浄機というのは以外に値段が高く、新品だと数万円します。ファンとフィルターを組み合わせただけの単純な機器にしては、結構いい値段がします。扇風機とダンボールとフィルターを使えば、十分実用に耐える物ができそうなので、自分で作ってしまおうかと本気で考えたこともありました。

しかし、花粉症の期間というのはせいぜい1ヶ月から長くて2ヶ月なので、我慢しているとなんとかやり過ごせます。喉もと過ぎれば・・・、でずるずると今日に至りました。

しかし、ついに、グッドタイミングが到来し、あっさり購入してしまいました。

何がグッドタイミングかというと、今年(2011年)の花粉は非常に多いというニュースが流れていたため、例年のごとくオークションで空気清浄機を探してみたところ、安くて良さそうな中古品がすんなりと見つかった、ということです。これまでは、いい物があったと思っても、価格が競りあがったりして、希望の条件がかなうということがほとんどありませんでした。

空気清浄機の選択のポイント

選択のポイントとしては、4つほど考えていました。

  1. メーカー:ダイキン製
  2. 価格:5000円以下
  3. 製造年:5年以下
  4. フィルター付き

1.のメーカーはダイキンに決めてましたが、どうしてダイキンに決めたかというのは数年前に決めたのことなので、はっきりとは覚えていません。多分、維持費(フィルター代)が安かったからではないかと思います。あとは、大容量、ハイパワーのものを出しているメーカーが当時、ダイキンと三菱だったような気がします。

2.の価格は、5000円以下という条件です。それを越えると、新品を買ったほうが良いと思いました。今(2011年2月)だと2万円程度でダイキンの光クリエールの新品が買えるようです。昔はもっと高く、4万円か5万円したのではないかと思います。

3.の製造年月は新しい方がいいに決まっています。10年前のものとなるとかなり古くなってしまうので、5年くらい前までのものを探したかったです。構造が単純なだけに、パソコンと違ってそれほど進化しているとも考えられず、たとえ10年前のものでも十分使えるとは思いますが。

4.のフィルターの有無は重要です。いくら本体が安くても、フィルターの価格は数千円するので、フィルター無し本体とフィルター付き本体があった場合はその辺も考慮してどっちがお得か比較する必要があります。

ダイキンのMC707-Wを購入

で、結局購入したのは、ダイキンの光クリエールMC707-Wという機種です。

昔のモデルですが、デザインもそれほど古臭い感じはしませんでした。空気清浄機なんて、扇風機とタオルで作れる物だと思っていましたからもともと性能にはあまりこだわっていません。

ということで、やっとうちにも空気清浄機がやってきました。↓

中古でボロボロだったとしても、掃除してフィルターさえ換えればいいと思っていましたが、けっこう綺麗でよかったです。

Daikin MC707-W

ダイキンMC707の基本性能・仕様と特徴

性能にこだわっていないとはいえ、これからお世話になるものですから、基本的な仕様と特徴ぐらいは調べておくことにします。

仕様:    発売開始:2005年9月

  • 最大風量7.0m3/分
  • 適用床面積: 29畳
  • 脱臭性能: 95%
  • 大きさ: 横幅 42.5cm 高さ 53.3cm 奥行き 21.3cm 
  • 質量:  8.5kg
  • 消費電力標準運転時 12W  ターボ運転時 39W
  • 運転音標準運転時 31dB  ターボ運転時 44dB

特徴

  • 28種類のアレル物質と19種類のアジュバントを分解除去
  • 「フラッシュストリーマ」をさらに強化した「電撃ストリーマユニット」を搭載。高速電子を発生させて、空気中の成分と衝突させ、ニオイやホルムアルデヒドなどを分解する
  • 既存製品では分解除去することができなかったオオアワガエリやブタクサ、クロカビなどのアレル物質や、テトラクロロエチレンやヘキサンなどのアジュバントも処理できる。
  • 脱臭能力も向上。たばこやペット、カビ、生ゴミなどなどのニオイを迅速に脱臭する。

光クリエールは何を分解除去してくれる?

大雑把には、スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなどの花粉家庭内に潜むダニの死がいやフン、ノミのフン、カビなどを分解除去してくれます。

それだけで十分なのですが、さらに以下のような様々な物質を分解除去してくれるそうです。

28種類のアレル物質 (花粉やダニなど、アレルギー原因となる物質)

  1. 花粉 :11種類
    スギ、オオアワガエリ、 ラクウショウ、 ハルガヤ、 ヒノキ
    ヨモギ、 ブタクサ、 ハンノキ、 エンピツビャクシン、 カモガヤ、 シラカンバ(白樺)
  2. ダニ関連 : 4種類
    コナヒョウヒダニ(死がい)、 コナヒョウヒダニ(フン
    ヤケヒョウヒダニ(死がい)、 ヤケヒョウヒダニ(フン)
  3. カビ: 6種類
    ススカビ、 クロカビ、アオカビ、アカカビ、コウジカビ、カワキコウジカビ
  4. その他: 7種類
    ノミ(フン)、ワモンゴキブリ(フン)、チャバネゴキブリ(フン)
    小麦粉、ハムスター上皮(フケ)、イヌ上皮(フケ)、ネコ上皮(フケ)

19種類のアジュバント (ディーゼル粉塵や排ガスなど、アレルギーを引き起こし悪化させる物質)

  1. 粒子状:1種類
    ディーゼル粉塵(DEP)
  2. 排ガス (ガス状): 7種類
    NOx、 クロロホルム、 ベンゼン、 トリクロロエチレン、
    テトラクロロエチレン、 ジクロロエタン、 ジクロロメタン
  3. VOC (ガス状): 11種類
    ホルムアルデヒド、 トルエン、 キシレン、 ヘキサン
    ナフタレン、 ノナン、 スチレン、 酢酸エチル
    エチルベンゼン、 トリメチルベンゼン、 Iso-ブタノール

VOCとは揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)のこと。揮発性を有し、大気中でガス状となる有機化合物の総称。

光クリエールの基本構造と原理

空気清浄機はいくつかのフィルターを通して空気を綺麗にします。

MC707もフィルターは複数持っていて、

  1. まずは大きなホコリを「プレフィルター」で取る。
  2. 次に、細かいホコリ、花粉は「静電集塵フィルター」で取る。
  3. さらにニオイを除去するフィルターも通す。

大まかには以上ですが、MC707は以下のパーツから構成されています。

空気 ==>
1 プレフィルタ| 2プラズマイオン化部 3電撃ストリーマ 4バイオ抗体フィルタ| 5静電集塵フィルタ| 6光触媒チタンアパタイトフィルタ| 7ストリ|マ脱臭触媒

光クリエールの多層構造フィルター

==> 綺麗な空気
  1. プレフィルター
    大きなホコリをとる。
  2. プラズマイオン化部
    ホコリや花粉を+(プラス)に帯電させ次のフィルターへ。
  3. 電撃ストリーマ
    高速の電子を発生。
  4. バイオ抗体フィルター
  5. 静電集塵フィルター
    -(マイナス)に帯電したフィルターで +(プラス)に帯電したホコリや花粉を 吸着。
  6. 光触媒チタンアパタイトフィルター
    光触媒でニオイやウイルスを 抑制
  7. ストリーマ脱臭触媒
    ホルムアルデヒドや ニオイを分解。

私の場合ニオイはどうでもよくて、ホコリ、花粉を除去してさえくれればよいので、プレフィルターと静電集塵フィルターが重要です。性能を維持するためにはこれらを交換もしくは掃除する必要があります。

ダイキンの空気清浄機の特徴は「ストリーマ放電」のようです。「電撃ストリーマ」の作り出す高速電子が酸化力を持つため、それ自身が分解力を持ちます。それに加えて、触媒を活性化する機能を持っています。

単にいくつかのフィルターを積み重ねているだけかと思っていたら、かなり複雑なことやってるんですね。ポイントはやはり静電気の力でホコリや花粉を吸着する静電集塵フィルターだと思います。他のメーカーでは細かいホコリを取るにはHEPAフィルターというのを使っているそうです。HEPAフィルターって昔よくコマーシャルで聞きましたよね。

詳しくは「長期レビュー ダイキン工業「うるおい光クリエール MCK75L」を参照。

バイオ抗体フィルターとか触媒とかよくわかりませんので、調べました。(「ダイキンの空気清浄機 光クリエールの詳細」)

フィルター交換代は?

プレフィルターは掃除機でたまったホコリを吸い取れば復活しますので、交換費用は発生しません。

定期的に交換する必要があるのは、「プリーツフィルター=静電集塵フィルター」と「バイオ抗体フィルター」の2種類です。

  1. プリーツフィルター KAC972A4 7枚入り 4200円
  2. バイオ抗体フィルター KAF979A4 1枚 1490円

となっています。

今回購入したMC707にはプリーツフィルターが入っていましたのでしばらく買う必要はありません。フィルターが入っていなければ、プラス4200円の出費になるところでした。

バイオ抗体フィルターはフィルターの袋を開封してから1年間で交換です。汚れていなくても空気に触れるだけでどんどん吸着力が落ちるということでしょう。ただし、このフィルターが無くても、空気清浄機としての運転は可能であると、ダイキンのホームページに書かれてますので、しばらく交換はしません。

取説を読んで、リフレッシュ方法をまとめてみると以下のようになります。

  1. プレフィルター: 掃除機+水洗い。
  2. プラズマイオン化部:付け置き洗いする。
  3. 電撃ストリーマ:付け置き洗いする。
  4. バイオ抗体フィルター:交換する。1年ごと。
  5. 静電集塵フィルター: 交換する。交換サインが点灯したら。
  6. 光触媒チタンアパタイトフィルター:不明。(5か7と一体?)
  7. ストリーマ脱臭触媒:掃除する。

空気清浄機の電気代はどれくらいかかる?

「しずか」「弱」「標準」「強」の4種類の風量で運転してワットチェッカーにて実際の消費電力を測定してみました。(「ワットチェッカーの使い方」)

結果は

「しずか」:5W  「弱」:7W  「標準」:10W  「強」:17W

となりました。他の家電などにくらべて消費電力が小さめなことがわかります。(ワットチェッカーによるPCその他機器の電力測定結果一覧 )

最高でも17Wですから、24時間つけっぱなしでもたいして怖くありません。私には消費電力70Wを越えるパソコンを24時間つけっぱなしにして使っていたという前科があります。

まだどういう使い方をするのか決まっていませんが、例えば、強で、1日24時間つけっぱなし運転をした場合の電気代を計算してみます。(電気料金の簡易計算フォーム

結果は月約250円程度の電気代になります。標準運転(10W)で24時間使用だと150円/月になります。

フィルター代と電気代含めた維持費は?

  • プリーツフィルター:年に2回交換で1200円 月々100円
  • バイオ抗体フィルター:年に1回交換で1500円 月々125円
  • 電気代月々だいたい100円から150円

ということで、月々200円から400円くらいの間におさまるということになります。

もし、バイオフィルターを年1回、プリーツフィルターを年2回交換して、24時間365日最強運転したとするとだいたい月500円となります。

ちなみに取説によると、1日たばこ10本だと1年間でプリーツフィルターは交換の必要があるそうです。たばこを吸わない場合はもしかしてもっともつのでしょうか?

使用レポート

まだ使い始めて1週間ですし、花粉の季節はまだ先なので、それほどたいしたレポートは書けません。

音は静かだと思います。まだ「しずか」「弱」運転が主ですが、「強」で長時間運転する必要はないと予想しています。うちにダイキン製エアコンが1台あるのですが、こちらはうるさいんですよね。「空気清浄イオン」ってのをONにするとジリジリ、ビリビリとうるさくてしょうがないので、いつもその機能をオフにして使用していますが、この空気清浄機の静電気フィルターは静かです。シーーーーっという音(多分静電ユニットの音)は一応聞こえますが、私は気になりません。

ちょっと衣類を移動させたりばたばたすると、ホコリランプがつくので、センサーがちゃんと働いているのがわかります。ニオイセンサーもシーブリーズに反応しているようで、正常のようです。洗浄、交換ランプがあって、それは点灯してませんので、信頼していいとすれば、まだフィルター交換とパーツ洗浄の必要はありません。

弱運転での消費電力が6ワットから7ワットと、テレビやパソコンなど他の家電製品に比べて消費電力が非常に少ないのがいいですね。

今さら気がつきましたが、もしかして、エアコンの空気清浄機能って単体の空気清浄機並みに有効なものなんでしょうか?

エアコンにそういう機能が付いているということが全然頭にありませんでした。もしかしてあれを掃除するなり直すなりしてONで使用すれば・・・・・やっちまったか・・・。

とりあえず分解してみました

まだフィルター交換や掃除の必要は無いようですが、一応分解してみました。

ファンの論理的な構成は上の図で書きましたが、実際の物理的な構造としては以下のようになっていました。

大きく分けて、前面カバーパーツ1パーツ2本体、となります。

MC707 構造

パーツ1 前面カバー
パーツ2 プレフィルター
バイオ抗体フィルター (交換パーツ)
電撃ストリーマ プラズマイオン発生部分
パーツ3 静電集塵フィルター (交換パーツ)
脱臭触媒(光触媒チタンアパタイトフィルター?)
本体 ファン

分解写真です。奥から、本体、白がパーツ1(前面カバー)、緑がパーツ2、水色がパーツ3、です。

取り外しが非常に簡単なので、これなら掃除も簡単にできます。

MC707 分解写真

プレフィルター↓ 緑の部分。掃除機をかけ、水洗いできます。
この内側にバイオフィルター(1枚の布のようなもの)が入っています。

MC707 プレフィルター

電撃ストリーマ↓ 付け置き洗いするパーツです。(プレフィルターの裏側です)

MC707 電撃ストリーマ

静電集塵フィルター↓ プリーツフィルター 交換が必要な部品です。
下に予備のフィルターを収納するスペースがあります。

MC707 プリーツフィルター

脱臭触媒フィルター↓ 掃除機で掃除。水洗い不可。

MC707 脱臭触媒

FAN+本体部分↓ パーツ1から3をを取り外した状態です。

MC707 ファン+本体

もう1台あってもいいかな

と思ったので、余っているプリーツフィルター KAC972A4 が使用できるほかの機種を調べてみました。フィルター無しの空気清浄機は、格安で落札できる可能性がありますので。

関係ないですが、価格.comの最安値だと3460円のようです。安い。

で、このフィルターの適応機種ですが、

  • MC707/MC757 :2  MC707Y/MC757Y :0  MC707B/MC757B :0
    MC707K/MC757K :0
  • MCA70E2/MCA75E2 :2  MCA70V7:1
  • MC706 :1 MC706B :2   MC706K:2
  • TBC706: 0
  • MCYC706: 2
  • ACM75F、ACM7F:10

となってます。右の数字は最近オークションで落札された数です。

ダイキンの空気清浄機の型番MCとACMの違い

フィルター適応機種の型番を見ると、MC、MCA、ACMなどいろいろな種類があります。

ヨドバシカメラなどの大型家電量販店で売られるのがMCでそれ以外の店(一般の電器屋?)で売られるのがACMだそうです。普通に考えると量販店の方が安そうですが、価格コムで見ると、ACMのほうが安いモデルが多い気がするんですがどういうことなんでしょうか。(MC75Lで3万円前後、ACM75Lで2万円前後)。
私の場合今後もし買うとしても中古を買うつもりなので、新品の価格についてはどーでもいいのですが気になります。

 

とりあえずこんなところでしょうか。

では、またなにかありましたら更新します。

 

追記:プリーツフィルターの表面が静電集塵フィルター裏面が光触媒チタンアパタイトフィルターになっているようです。

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空気清浄機は本当に有効? 大学教授らが性能評価標準化を提案

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ダイキン 光クリエール MC707-W の消費電力測定結果

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