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エアコンの取り外し その1

引越しのため自分でエアコンを取り外すことにしました。引越し業者にエアコンの取り外しを頼むとオプション料金がかかります。1台は水漏れ等して調子も悪いので処分したいのですが、エアコンを処分するにはお金がかかります。取り外し済みのエアコンならば無料で持って行ってくれる業者もあります。取り外すエアコンは全部で3台。

エアコン取り外し方法調査

エアコンの取り外し方

エアコンの外し方

エアコンの取り外し方法(詳細その1)

エアコン取り外しのためのポイント、注意点、基礎知識

エアコン室内機と室外機を結んでいる銅管パイプは太いパイプと細いパイプの2本ある。この2本の中には冷媒が入っています。

電源コード、排水管もあるので、合計4つの配管、配線が室内機から室外へつながっています。うち3本は室外機へ、配水管はそのままベランダへ垂れ流しです。

手順、注意点、ポイント抜粋:

  1. 室外機のカバーを外す。六角ナットのバルブキャップが2個ある。
  2. 配管パイプが接合されていない表面が平らな六角ナットをスパナで取り外す。 送り側、受け側2箇所。
  3. 強制冷房運転してポンプダウンする。ポンプダウンとは室内機と配管パイプ内にあるガスを室外機へ送り出し封じこめる作業。夏場は設定温度を最低にして冷房運転、冬場は冷房運転しても室外機のファンが回らないこともあるので強制冷房運転。
  4. 冷房運転したまま、室外機の送り側バルブ(細いほうの銅管)を六角レンチを使って右廻しに閉め、ガスを室内機に送り出すことを停止。このまま2~3分運転。
  5. 強制運転のまま受け側バルブ(太いほうの銅管パイプ)を六角レンチを使って右廻しに締めます。 これでポンプダウンが完了。ガスが室外機に閉じ込められます。
  6. エアコンの運転を停止。コンセントから電源プラグを抜く。
  7. バルブに六角ナットでキャップをする。手で締め付ける程度でよい。
  8. 銅管につながっているナットを送り側、受け側両方とも外す。 この時プシュっと瞬間的に音がしたらポンプダウン成功。 音が連続するようなら、ポンプダウンやり直し。
  9. 一番難しいのは室内機を壁から取り外すこと。一般的なエアコン室内機は、壁に取り付けられている金具にフック(吊り下げ)されて取り付けられている。室内機を上にもちあげるようにして力を入れれば外れる。 室内機の外し方は機種によってまちまち。
  10. 室内機の配管付け根から70~80cm辺りに配管の繋ぎ目がある。

必要工具

六角レンチ、モンキーレンチ、ニッパー、ドライバー、ペンチ、など。

強制冷房運転のやり方

取り外しには、強制冷房運転が必要となる。気温が高ければ普通に冷房すればいいのですが、気温が低いと冷房運転にはならないため強制冷房を行ってやる必要があります。

コロナ CSH-Ai221 の取説を見ましたが、強制冷房のやり方は書いてません。コロナのホームページでも探しましたが、取り付け取り外し作業用取説は見当たりません。

しかたなく、ネットで調べるが、なかなか見つからず。他の機種だが、リモコンの「運転」「風力」ボタンを同時に押すと強制冷房になる、という情報もあります。

CORONAエアコンの強制冷房運転と室外機配管取り外しの実行

1。もしかしたら強制冷房ボタンが本体にあるかもしれないと思い、室内機本体のカバーを開けてみる。右側にシールが貼ってあり、強制冷房運転のやり方が書いてありました。

強制冷房運転(ポンプダウン)のしかた

今まで何回も開け閉めしましたが、こんなシールが貼ってあったとは。全然気が付きませんでした。

「リモコンの試運転ボタンをペンの先などで押す」

ということなので、そんなボタンあったかな、とリモコンを確認してみると、確かにあります。

リモコンの試運転ボタン

これで、強制冷房運転の準備完了。

強制冷房運転を開始する前に室外機のボルトを少し緩めてみます。自転車の分解で経験したように、あまりに硬く締め付けられていてボルトが外れない、ということもありえますので。

2つのボルトはほとんど力を入れることなく、簡単に回りました。

室外機のボルト

リモコンにて強制冷房運転開始

冷房が効き始めるまで10分くらい待つことにします。

部屋も冷えてきたので、8分くらいで細いバルブを閉じました。冷媒を送り出すのを停止するという意味ですね。右に回すと締まります。六角レンチがキュルキュルと3、4回転したでしょうか。ちなみに六角レンチは4mm。冷媒を受け取る側の太いパイプはまだ閉じません。室内機から冷媒の回収が終わるまでしばらく待ちます。

細い配管を閉める

そのまま4分くらい待ちました

太いバルブを閉じます。今度はレンチの回転数を数えてみました。8回転ちょっとで締まりました。

これでポンプダウン(冷媒ガスの室外機への回収)完了です。

結構簡単でした。

リモコンで電源をOFF

以前取り付けていたワットチェッカーがそのままになってました。電源OFFにもかかわらず、ワットチェッカーが9Wを示しています。停止してもしばらく外のFANが回っているのかもしれません。とりあえず、これが0Wになるまで待機。1,2分でゼロになりました。

ワットチェッカーの値
(「ワットチェッカーでパソコンの・・・」「ワットチェッカーによるPC・・・」「ワットチェッカーの使い方」)

電源プラグを外します。これで、10年間働いてくれたエアコンともおさらばです。

冷媒配管を外します。細いほうからだそうです。17mm

送り側配管を外す

太いほう 23mm も外します。

細い配管を外すときにかすかにシューっという音がしました。もっと大きな音かと思っていたらそうでもなかったです。耳を近づけてやっと聞こえるくらいの音でした。太いほうはまったく音なしだったと思います。

かなり硬く締め付けられているとどの参考サイトにもかかれてましたが、それほど硬くはなく、比較的簡単でした。

配管2つ外れた状態

一応荷造りテープで養生します。

配管の養生

次に電源ケーブルを取り外します。

電源ケーブル

コードの首根っこを固定している金属板を外してから、白い部分をマイナスドライバーで押しながら下に引っ張ります。結構簡単に引っこ抜けますが、こんな接続で大丈夫なんですね。

電源コードが外れた状態

ここまでで夕方になってしまったので、残りはまた次の日に。

室内機から配管を切り離し 手順調査

ポンプダウンは簡単でしたが、室内機の配管切り離しのほうが面倒くさそうです。配管の繋ぎ目というのがあるらしいのでそれを探さなくてはなりません。

注意事項とポイント:

  • 配管は、冷媒管・ドレン管・ケーブルのセットで、化粧テープで巻かれています。テープを剥いてバラバラにします。
  • 配管を束ねているテープを剥がしていくうちに、冷媒管やドレン管の継ぎ目が出てきます。室内機近には必ず接続箇所があります。
  • 室内機の右から配管が出ている場合は、容易に見つかると思いますが、左から出てる場合は、室内機の中、裏側で接続されています。
  • 接続箇所が見つかったら、接続部がはずせる程度に保温材をめくります。冷媒管は、2つのスパナを使って外します。2本のスパナを握るようにしてナットをゆるめます。空中に浮いているので力を入れにくい。油が出てくることがあります。
  • 室内機下部に嵌め合いがあり、単に引っ張っただけでは外れない機種があります。大抵は、室内機の下、2カ所あたりに嵌め合いがあり、押すか引っ張るかで、外れる場合があります。

大体以上のような感じらしいですが、実際やってみないとよくわかりません。

室内機から配管を切り離し

配管が左から出ているので、接続部が室内機の後ろに隠れていると思われます。配管切り離しに苦労しそうです。

左だしの配管

まず、カッターで化粧テープをはがしました。

配管の化粧テープはがし

室内機を持ち上げて、後ろに隠れている配管を下に引っ張り出し、覆っている部材をカッターで切り開き、接続部を出し、スパナで接続ナットを外しました。

後ろの配管

配管を下に引っ張り出す

配管を切り離せば、室内機が取り外せます。

金属版

エアコンを自分で取り外すのは結構危険

以上、簡単そうに書きましたが、実際は非常に大変でした。

顔の上に室内機が落ちてくるなど、危機一髪の場面が結構あり、大怪我をしなかったのはラッキーでした。室外機を移動させる際も、足の上に落としてしまいました。これも2,3日で痛みはひきました。

エアコンの取り外しで一番大変なのは「ポンプダウン」ではなく「室内機の取り外し」だということがわかりました。

その他のポイント、注意事項

  • パイプ先端のフレア部(ラッパ状に薄く広がった部分)が割れたり、傷つくとガス漏れを起こす為、パイプを交換しないといけなくなります。
  • 大抵の室外機は、重心が中央ではない。大抵は右側が重いので注意。 室外機の裏側は、薄いアルミの板が無数にあり、非常に弱く、さわると簡単に曲がってしまうので注意。手でさわると切れることもある。
  • エアコンの取り外しは22mm、17mm、12mmなどスパナが必要。

 

その他参考サイト

自分でやる! ルームエアコン取り付け・取り外し
現在の冷媒は代替フロンのR410Aが使われています。この冷媒は、真空引きをせずエアパージで工事をしてしまうと、機械の性能や品質維持に悪影響がでてしまうのです。ですから、エアパージではなく真空引きでなければならないのです。

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