LED電球は買いか？SHARPのDL-L60AVの使用レポート

蛍光灯の買い替え

リビングの蛍光灯を買い換えようと思いながらも、特別使用上の不便がないのでずるずると1年くらいが経過しました。

もう蛍光灯は10年近く使っています。

最近の蛍光灯は切れることがほとんどないので、交換するきっかけもなくずるずると使ってしまうことが多いです。

うちの実家などは、20年以上も同じ蛍光灯を使っていたりしますが、それはそれですごい性能です。

で、たまたま電器屋で見かけたシャープのLED電球のDL-L60AVですがだが、これが欲しくてたまらなくなりました。

値段は7000円程度で、かなりの高価格。しかし究極の省エネ性能を持ち、なおかつリモコンまで附属しています。 省エネにこだわる自分としては絶対に使ってみたい製品です。

調光も7段階で行えます。そして、なんと色調まで変えられる調色機能もついてます。

LED電球DL-L60AVの特徴

1. 電気代が安い
2. 長寿命
3. 調光機能
4. 調色機能
5. リモコン付き

機能を絞った製品（リモコンなし、調光機能その他なし）でよければ3000円から4000円程度 からあるみたいですが、この際だから、思い切って一番高い物を買う事にしました。

７000円というと白熱電球が70個も買える値段なわけですが、とにかく惚れこんでしまったのだからしょうがありません。

これからは蛍光灯電球の時代になるのかと思ってたら、一気にLED電球の時代に突入ということになるのでしょうか。

DL-L60AV　の明るさ

早速Amazonに注文。で、数日後届きました。

早速取り付けてまず最初の感想は、「あれ？なんだか暗くない？」という感じです。

明るさが物足りません。大きな勘違いをしてました。

私は蛍光灯70WとLED電球の60W相当を比べて同程度の明るさだと勘違いしていたのですが、良く考えると間違ってます。

私が今まで使ってきたのは40W+30W=70W形　の蛍光灯です。70W形の蛍光灯と70W白熱電球では全然明るさが違います。

このSHARPのLED電球はその商品名からして、60Wの白熱電球相当の明るさを持っているのだと思います。60W相当の蛍光灯ではありません。

明るさがまったく違うので、現在の70W形の蛍光灯を60W相当の白熱電球1個で代替できるわけがありません。

どっちにしろ、長所ばかりに気をとられて一番大事な明るさのことを考えるのを忘れてました。

白熱電球、蛍光灯、LED電球の明るさについてもう少し調べてみることにしました。

白熱電球と蛍光灯とLED電球の明るさの比較：LED電球が4個必要？

私が知りたいのは、現在使っている蛍光灯と同じ明るさにするためには何ワットのLED電球が必要かということです。

部屋の照明に白熱電球を使っている家というのはほとんどないでしょうが、やはり明るさが一番ピンとくるのは白熱電球です。。昔は60Wの白熱電球で勉強していました。100Wの白熱電球の明るさも長年実感しています。

LED電球の光は直進する特性を持っていて、白熱電球とは光の特性が異なるので、白熱電球のワット数への単純な変換は難しいということですが、それにしても何らかの目安は必要です。

厳密な計算は必要ないので、あれこれネットを検索してだいたいの目安になりそうな数値を5例ほど引っ張ってきました。ワット数あたりの明るさを比較してみます。

1. 白熱電球40W形相当の明るさを持つ6.8W、LED電球。
   LED電球は白熱電球の6倍明るい。
2. 光出力（光束）は65W白熱電球と同等で、消費電力は12W(LED)。
   LED電球は白熱電球の5倍明るい。
3. 電 球40Wのうち光3ワット、熱 26ワット。 蛍光灯40Wのうち光 8ワット、熱11ワット。
   蛍光灯は白熱電球の3倍明るい。
4. 三菱のLED電球：定格消費電力は7.6W、ランプ直下1ｍ照度60W形白熱電球と同等。全光束(lm)はJIS一般電球30W形と同等。
   LED電球は白熱電球の4倍から8倍明るい。
5. 810ルーメンの光束を発する白熱電球、蛍光ランプ、LEDを比較すると、白熱電球の消費電力が57W、蛍光ランプは14W、LEDランプは約6W。
   LED電球は白熱電球の10倍明るい。
   蛍光灯は白熱電球の2倍明るい。
   

とりあえずの結論として、今回は

• 蛍光灯は白熱電球の3倍明るい。
• LED電球は白熱電球の6倍明るい。
• LED電球は蛍光灯の2倍明るい。

ということにします。物凄く大雑把ですが・・・

そうしますと、私のリビングの70W形の蛍光灯に相当するのは70Wの半分の消費電力35WのLED電球ということになります。

しかし今のところそのような大容量のLED電球はなさそうですので何個かまとめて取り付ける必要があります。

DL-L60AV　の消費電力は７．８ワットですので35Wにするためには４個取り付ければ同じくらいの明るさになるということになります。

その他の換算：
７０W形の蛍光灯に相当するのはその3倍の２１０ワットの白熱電球ですから、白熱電球６０ワット相当のLED電球にすると３個から４個分必要ということになります。

ただ、良く考えれば、このようなややこしい換算をしなくても、６０ワットの白熱電球の明るさを実感してわかっている人でしたら、DL-L60AVでは力不足というのはちょっと考えればわかっていたことです。１０畳の部屋に６０ワットの白熱電球１個ではちょっと暗いだろうとすぐに想像できると思います。

LED照明の利用法　LEDランプはどういう場所で使うべきか

高いLED電球を買ったのですが、現在（2009年11月）のLEDランプの性能からして、以下のような使い方が良いのではないかと思います。

1. 居間やリビング全体の照明には使わない。
   丸型蛍光灯2本相当の明るさを得ようとすると、LEDランプが数個必要になってしまいます。そうするとランプだけで1万円以上の出費になります。海外の映画など見てると日本人からすれば暗すぎるのではないかと思われる部屋の照明がよくありますよね。私も1日だけLED電球だけで暮らしてみましたが、やってできなくはありません。慣れればOKかも。2個つければなんとか我慢できる明るさかもしれません。
2. ピンポイントもしくは狭い場所の照明には最適
   洗面所やトイレには蛍光灯形電球は向いていません。明るくなるのに多少時間が掛かるためです。用を足した後、歯を磨いた後で明るさ100%になってもしょうがないですから。しかし、スイッチを入れたとたんに明るさ100%のLED電球はトイレや洗面所に最適です。あと、小さな納戸などにも向いているのでは？廊下や玄関にもいいですね。もう少し価格が安くなったら交換することにします。あとは勉強机のデスクライトとして設置するのもいいのではないでしょうか。（LED電球は眩しいかもしれません）風呂の場合は蛍光灯でよいかと思います。

今回大枚7000円をはたいて買ったSHARPのLED電球は現在、洗面所にて使用中です。狭いので明るさも十分ですし、スイッチONで100%の明るさ、きびきびと照らしてくれてます。リモコンは必要なかったですね。

以上、シャープのLED電球のDL-L60AVの使用レポートでした。

●参考　LED電球で電気代はどれくらい節約できるか？

70Wの蛍光灯を例えばLED電球(7.8W）3個で代替したとします。

70Wから23Wに消費電力は低下し、一日の使用時間を7時間として

電気料金の簡易計算フォーム

で計算してみると、結果は約230円/月の電気代節約になります。

参考サイト：

LEDランプの選び方・使い方

LED電球はもっと小型化・軽量化できる

より白熱電球に近い光・形状をめざして

その他情報あれこれ

• 我が家の蛍光灯の仕様を見ると、40形蛍光灯が3440 lm、32形が2640 lm　。 2本合計で約6000lmということになります。それに対して、DL-L60AV　は 430～300 lm
• 「電球や蛍光灯が明るいのはなんでだろう？」によると、電球 40Wのうち26Wが熱となり、蛍光灯40Wでは熱は11W。
• 東芝ライテック株式会社、「E-CORE」は600-810　lm　。
• 三菱　7.6Wで白熱電球60W相当
• Panasonic　LDA8DA1D　消費電力7.8W
• 白熱電球の光が四方八方に広がるのに対して、LED電球は直下方向が中心。 広い範囲を照らすのは蛍光灯が優れている。
• 「より白熱電球に近い光・形状をめざして 」によると、
  初代ネオボールでは、60W相当の明るさで消費電力が20W。最新の製品となる「ネオボールＺリアルPRIDE」では、60Wの明るさで消費電力が10W。これ以上の省電力性を実現するのはかなり難しい。 10年かけて4Wしか減らせない。これから1W、2Wを落としていくのはかなり厳しい。
• PCWatch「LED電球の実力を測る」では実際に明るさを照度計で測定してます。

  	定格	2m	1m	電力
  白熱電球	60W	49 lx	191 lx	51W
  蛍光灯電球	12W	78 lx	336 lx	12W

ホームへ