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各プロバイダのIP電話・通話料金・VoIP基盤とその他のインターネット電話

インターネット電話とも言う。簡単に言うとインターネット利用した電話のこと。普通の電話のようにPSTN(公衆電話交換回線網)は使わずインターネット回線を使って通話をする。IP電話とインターネット電話を区別して呼ぶ場合もあり、インターネットを使用せずに独自のIP網を構築する場合が狭義のIP電話。

法人ならば広域イーサネットなどで独自のIP電話網を構築できるが、個人でIP電話を導入する場合は(ISP)の提供するIP電話サービスを利用することになる。現在ではYahoo!BBのBBフォンをはじめとして、さまざまなISPがIP電話サービスを提供している。

通話料金は同じVoIP基盤内の通話なら無料でその他の場合(一般固定電話への通話)はだいたい3分8円程度(国内)のようである。モデムレンタル料などは別で、通話料金とは別に月額基本料金がかかるISPもある。
同じプロバイダ内の通話でも無料通話できるとは限らない。同じプロバイダ同士なのに通話できない場合もある。例えば、同じ@niftyというISPに加入している人同士でも、@niftyフォン-Fの人と@niftyフォン-Cの人が通話する場合は有料通話(3分8円)になる。@niftyフォン-Fは「ぷらら」のVoIP基盤であり、@niftyフォン-Cは「NTTコミュニケーションズ」のVoIP基盤を利用しているためである。

VoIP基盤と各プロバイダーのIP電話サービス例 2004年6月

同じVoIP基盤系列であれば通話料は無料。違う系列だと有料(3分8円前後)もしくはIP電話では通話できない場合もある。
NTT-MEとぷららの関係など、細かいところはよくわからない。

VoIP基盤の種類
  ソフトバンク  NTTコミュニケーションズ KDDI
日本テレコム
パワードコム 
ぷらら 
NTT-ME
フュージョン コミュニケーションズ
YahooBB BBフォン        
ぷらら       ぷららフォン for フレッツ  
@nifty   @niftyフォン-C @niftyフォン-K @niftyフォン-F  
BIGLOBE   BIGLOBEフォン(NC) BIGLOBEフォン(KD) BIGLOBEフォン(PN) BIGLOBEフォン(FC)
ASAHIネット   ASAHIネット「IP電話C   ASAHIネット「IP電話F  
DION     DION 「KDDI-IP電話」    
ODN     ODN IPフォン    
POINT     POINT Phone    
OCN   OCN.Phone(ドットフォン)      
So-net   So-netフォン      
hi-ho   hi-hoでんわ-C      
livedoor         livedoor SIP Phone
          その他CATVなど
通話料金の例 (他のプロバイダでも同じIP電話基盤を利用していれば通話料金はほぼ同じ)
  BBフォン @niftyフォン-C KDDI-IP電話 ぷららフォンforフレッツ  
IP電話-->国内固定電話 3分 7.5円 8円 8円 8円  
固定-->IP 3分 10.5円 10.8円 10.8円 10.5円  
IP-->携帯電話 3分 60-75円 54円 57円 52.5円  
IP-->アメリカ 3分 7.5円 27円 27円 7.5円  
IP-->フランス 69円 60円 60円 27円  
IP-->中国 96円 90円 90円 60円  
IP-->海外 海外 海外 海外 海外  
           

国際電話の通話料金は1分単位の計算だが、ここでは3倍して3分の料金を示している。
固定電話からIP電話へかけた場合の通話料金
BBフォンは他社IP電話との通話は不可。
POINT Phoneは提携事業者以外の他社IP電話とは通話不可。(2004年7月に ぷらら、NTT―MEと相互接続される)

IP電話間の有料or無料通話相手の例 2004年6月現在

IP電話 BBフォン ぷららフォンforフレッツ @niftyフォン-C BIGLOBEフォン -PN KDDI-IP電話 POINT PHONE OCN .Phone ASAHI-NET-C
VoIP基盤 ソフトバンク ぷらら NTTコミュニケーションズ ぷらら KDDI パワードコム NTTコミュニケーションズ NTTコミュニケーションズ
無料接続相手 BBフォンのみ BIGLOBEフォン(PN) 
@niftyフォン-F IP電話F WAKWAKフォン
OCN .Phone
So-netフォン
BIGLOBEフォン (NC)
hi-hoでんわ-C
DreamBBフォン
TT-PHONE
ASAHIネット IP電話C
ぷららフォン @niftyフォン-F ASAHIネット IP電話F 日本テレコム
パワードコム
KDDI 日本テレコム @niftyフォン-C
So-netフォンBIGLOBEフォン(NC)
ASAHIネットIP電話C
@niftyフォン-C BIGLOBEフォン NC OCN .Phone So-netフォン
有料接続 他社IP電話との通話は不可 KDDI 日本テレコム NTTcom フュージョンなど ぷらら NTT-ME 日本テレコム KDDI など BIGLOBEフォン(KD)
KDDI
@niftyフォン-K
NTTコミュニケーションズ ぷらら NTT-ME 提携事業者以外通話不可 ぷらら KDDI 日本テレコム フュージョン など ぷらら KDDI 日本テレコム など

ISPの提供するIP電話サービスを申し込んだ場合、IP電話用のアダプタを購入もしくはレンタルする必要がある。アダプタはモデムやルータに内蔵されている場合が多い。アダプタには普通の電話機を接続することができるようになっている。

各プロバイダのIP電話番号

NTT東日本の【別紙】 固定電話からIP電話(050番号)への通話サービス提供料金 というページを見ると、各VoIP基盤に割り当てられているIP電話番号がわかって面白い。

livedoorのSIP Phone

ちょっと変わったIP電話である。電話機本体を購入してIP電話を使うのだが、その電話機自身がLAN端子を持っている。なので、電話機本体をブロードバンドルータに接続してIP電話として使用する。電話機本体タイプのほかにアダプタタイプもあり、アダプタに市販の電話機を接続して使うことも出来る。SIP Phone間でしか通話しないなら電話機本体のみ購入すれば通話はずっと無料。ただしSIP Phone以外の他社IP電話などとの通話はオプション契約である。原理的には電話機をどこに持って行こうとブロードバンド環境があれば使用できるはず。もし海外に持っていっても使えるとすれば、特定の海外の相手と通話することが多い人などにとっては非常に便利かも。

SKYPE

特に他のソフトと比べて目新しくは無いのではとは思ったが今、巷で流行っているらしいので、インストールしてみた。 インストールは非常に簡単。最低限、IDとパスワードを入力すれば、すぐ使える。ファイル交換ソフトの原理もこういうところで生かされるんだな。暗号化機能、SkypeOut(一般電話への通話。これはオプション)、そして音質が優れている、などが特徴らしい。とにかく設定は簡単というか、わずらわしい設定箇所がほとんどない。音質については後ほどご報告。

ぷららフォン

ぷららフォンforフレッツと名前は似ているが、別物である。「ぷららフォン」はブロードバンド回線がなくても利用可能。自宅で通常使っている電話から市外電話国際電話が低料金で利用出来る。市外電話は日本全国一律20円/3分、 国際電話は例えばアメリカへの通話は20円/3分。KDDIなどでかけると深夜の安い時間帯でも120円/3分なので、かなり安い。
ぷららに加入して、ぷららフォンを使用したい(発信したい)電話番号を登録すれば、その登録した電話(番号)からの利用が可能となる。基本料金はかからない。
特徴として、
・ 携帯電話やPHSへの発信は出来ない。
自宅以外の電話(番号)もぷららフォンとして登録可能 (5つまで)
G3以下のFAXは利用可能。モデムは利用不可。
・ 利用料金はぷららを契約した本人あてに、ぷららのインターネット接続料金と合算して請求される。
・ 月々の定額料が無料の完全従量制の「ぷららライト」でも利用可能
・ 発信者番号通知は必要ない

IP電話のしくみについて 

IP電話の代表的プロトコルとして、「H.323」と「SIP(Session InitiationProtcol)」がある。H.323は複雑なプロトコル、SIPはシンプルなプロトコル。SIPのプロトコルはHTTPやSMTPと似ており、アプリケーションを開発しやすい。昔の(今も?)NetmeetingがH.323アプリケーションで、SIPの代表的アプリケーションがWindows Messengerである。

プロバイダの多くはSIPを採用している。SIP方式では、SIPサーバで通話相手のIP電話番号と相手のIPアドレスを対応付けを割り出している。

 

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